こんにちは。AdelaxeOnlin管理人のTOSHIです。つい先日私の知人が利用しているツイッターアカウントが、「シャドウバン」を食らいました。知識のない知人はただただうろたえるばかり。私も知識があるほうではなかったので、今回色々と調べ検証もしてみました。
なぜ起こったのか?それがわかったきっかけ、そして解決策は?・・・等、今回知人のツイッターアカウントを例に、発生の経緯や対処法、解決に至るまでについて触れてみたいと思います。尚、冒頭で ” 「シャドウバン」を食らいました。” と書きましたがもちろんそれは後から判明したことです。念の為。
シャドウバンとは?
シャドーバンとは、ソーシャルメディアの運営側が悪質なユーザーのアカウントの投稿をタイムライン等に表示させないように設定して(公の目に触れないようにして)半ばアカウント凍結(ban)に近い状態にする措置のことである。
Weblio 辞書 > シャドーバン
「バン」と聞くと「垢バン(アカウントのバン)」がまず思い浮かぶのではないでしょうか?そもそもバン(BAN)とは「禁止する」という意味を持つペナルティ。その対象がアカウント利用そのものであれば垢BAN。文字通りアカウントの停止となり利用そのものができない(ログインできない)状態となります。食らったら一発であきらめもつくような、ある意味わかりやすいバンと言えるかもしれません。
垢バンが「わかりやすいバン」ならば一方のシャドーバンは「非常にわかりにくいバン」と言えます。なぜなら垢BANと違い、アカウントの利用そのものは普通にできてしまうからです。ログインはもちろん、投稿や他人の投稿へのいいねやRT、リプライも。
このバンの怖いところは何といっても、先程の引用にもある通り、自身の存在が「公の目に触れない」措置である点と言えましょう。利用者本人は投稿することはもちろん、自身の投稿内容を見ることができますが、第三者からは見られないのです。しかもその措置は本人が気づかないうちにいつの間にか課されてしまいます。今この記事を読んでいるあなたのツイッターアカウントも、もしかしたら・・・。
シャドウバンによる「4つの制限」
Twitterユーザー契約に違反しているコンテンツ(著作権もしくは商標の侵害その他の知的財産の不正利用、なりすまし、不法行為または嫌がらせ等)を削除する権利を留保します。
Twitterサービス利用規約
ツイッターのシャドウバンとは、望ましくないとされたユーザーへ課されるペナルティの一つ。アカウント凍結の手前の措置とも言われています。一体何が望ましくないのか、兎にも角にも一つ一つそれに抵触する行為を知りたいと思う方もいるかもしれませんが、残念ながら「これとこれと・・」というように明確化されているわけではありません。まずは Twitterサービス利用規約 にザッとでも目を通し、概要を押さえておくことが重要と思います。
ちなみにツイッター公式の見解では、これまでに「シャドウバン」を行なったことはないとのことです。以下ツイッター規約ページを引用します。
率直に申し上げると、Twitterではシャドウバンを行っておらず、過去に行ったこともありません。ただしTwitterでは、利用者の皆様がより快適に利用できる環境を構築するため、ツイートのランク付けを行っているため、あなたがフォローしているアカウントのツイートは常に表示されます。
Twitterではシャドウバンを行っていますか?
「シャドウバン、やってないって言ってるよ!じゃ、これなんなの?」・・・なんて言う混乱を避ける為にもここは深堀りせず、取り急ぎはシャドウバンということで話を進めたいと思います(強引)。
シャドウバンには4項目あるようだが・・・
このBANには4つ規制項目があるようです。Twitterシャドウバン診断ツール「shadowban.eu(←もちろんツイッター非公式でしょうね)」で掲げられたその4項目を、他の参考文献の意見も交えそれぞれ説明します。
自身の検証も踏まえた見解もありますので、必ずしも他文献が掲げる説明とは一致しないことはご容赦を。加えて言えば、他文献同士で説明内容が若干異なっていることも事実なんですがね。
また、ツイッター運営側がシャドウバンを行なっていないという以上、正式な措置項目ではないと思い、「4項目あるようだが ・・・」と濁し気味です。以下の各説明は、参考に留めておくことをお勧めします。先に言いますが、規制を受けているとわかった時点でツイッターヘルプから問合せをする。これに尽きると思っています。
Search Suggestion Ban – サーチ サジェスチョン バン-
ツイッターでは検索からツイートやユーザーを探すことができますが、検索結果の表示順位が下げられてしまうのがこのバンらしいです。しかし、ログインしない状態での検索に限るともあり「措置は軽め」と評価する方も多くいます。
確かにツイッターを使う時は大概は自分もログイン状態であることがほとんどでしょう。ログインありきで「交流」が成立するわけですから。でも一方で、Googleのように検索ツールとしてTwitterも活用されているという話も聞きます。利用目的が「交流」なのか「検索」なのかによってログインする人しない人、アカウントがない人、いろんな人ツイッターを活用することも頭の片隅に置いておくことも必要かもしれません。
- 検索結果に表示順位が下げられる
- ※表示されないわけではないとも受け止められるが検証では表示されませんでした
- ツイッターにログインしない状態での検索に限る
Search Ban – サーチ バン –
先程の「サーチ サジェスチョン バン」では「ログインしていないユーザー」へのみ非表示の対象でしたが、サーチバンではログインユーザーへもその対象となるようです。その症状は検索結果に表示自体されなくなるというもの。それは、#ハッシュタグを付けたツイートの検索経由も対象な為、ハッシュタグありきのツイートがパターンの方には痛手かもしれません。
- 検索結果に表示されない(ハッシュタグ#での絞り込みも然り)
- 検索経由の場合はフォロワーにも非表示となる
- ※検索結果に表示されないのは「ツイート」。項目によっては「プロフ」が表示される
サーチバン「CHECK」の補足~プロフが表示されたの画像
実際に検索してみます。Twitterの検索窓(「キーワード検索」とプレースホルダーテキストが表示されていますね)に自身のユーザー名を「from:(@ユーザー名)」と入れ検索。ログアウトした状態で行なってみて下さい。
検索結果の「話題のツイート」、「アカウント」タブに、プロフィールは表示されることを確認。「最新」タブは、ツイートだけが表示対象な為、ここは当然非表示。以下の画像のようになりました。ちょっとモザイク多めで見えにくいかもしれませんがご容赦を。
Ghost Ban – ゴースト バン –
「 ゴーストバンは、リプライ(返信)が第三者からは見えなくなります。」・・・と多くの文献がこのような説明をしていますが私はちょっと違和感を覚えています。 なぜなら
第三者から見えない、リプだけ・・・確かに食らうと痛い措置ですがちょっとピンポイントすぎでは?こいつに「ゴースト」というほどの名称が付くものなのか?・・・と。
ちなみに私の知人の場合は、リプライに関わらずツイートそのものが相手含め自分以外のユーザーに表示されなくなりました。また、相手に「通知」が届きません。むしろこっちの現象(症状)のほうが「ゴースト」。そう思えてなりません。
- 「リプライ」が(に限り)第三者からは見えない(つまりリプ相手には見える)らしい
- 自分のツイートが自分以外からは見えない(自身の検証の場合)
- 「いいね」やリプがその相手に通知されない(自身の検証の場合)
- ※「いいね」は、「いいねしたユーザー」リストでは見られる
ゴーストバン「CHECK」の補足~本人・相手・第三者から見たツイート
リプライが、リプ本人・その相手、第三者からどのように見えるのかを確認しました。題材は、「バンされた知人のツイート」を「私(Adelaxe ONLINE)が引用リツイート(引用RT)」したものです。
シャドウバンされた本人目線
リプ相手目線
第三者目線
リプライが、その相手や第三者に見られない表示されない、と言うことに加え、元ツイートも表示されていません。
Reply Deboosting – リプライ デブースティング –
ゴーストバンが「第三者」から、に対しこちらは 、「リプライ(返信)が相手から見えなくなる。」という文献が多くありましたが、私の検証からして相手から見えないのも「ゴーストの仕業」と思えてなりません。 そんな中、他とは違う文献も目にし、なるほど!と感じた説明を引用します。
軽いゴーストバンと思えばいいでしょう。攻撃的なリプだとシステムが判断すると、見ている人がその元ツイートを開いても自動的にはその攻撃的なリプは表示されず、もう1段階ボタンを押して開く形になります。これは本人がシャドウバンされたというよりは、個別のリプライのに対しての処理となります。
実はこの引用元の説明でも「リプは相手には表示される」とあり、私の見解と違いますがそれ以外の点は頷けます。
- シャドウバンというより、リプライそのものに対しての措置。リプライ相手は見られる。
- 自動的な表示ではなくもう一段階の操作をすれば見られる
少し整理します
今回のシャドウバンを受け色々な文献をあさりましたが、検証も踏まえ考えると、バン4項目の内サーチ系の2つの意味は頷けます。またリプライ デブースティングはリプ自体に対しての個別措置と考えると腑に落ちます。そしてゴーストバン。・・・理解が厄介です。現状は、ツイート、リプライ、各種通知が相手に届かない・表示されないこと、という理解に収まってます。
Twitterシャドウバン診断ツール – shadowban.eu –
先程も少し触れたこのツール。簡単に使い方を説明します。最近、インプレッション・エンゲージメントが低いな、と感じている方、まずはご自身のツイッターアカウントで試してみてはいかがでしょうか?
使い方は至って簡単。「username」の欄に、自身のツイッターアカウントのユーザーネームを入力し、「CHECK」ボタンを押すだけです。
前項の「 Search Suggestion Ban – サーチ サジェスチョン バン- 」から始まる4項目それぞれが、「緑色のチェックマーク」と共に「項目名の先頭に”No”がある緑色のテキスト」で表示されていればシャドウバンではありません。一方、「赤色の禁止マーク」と共に「赤色のテキスト」で表示されていれば、シャドウバンを食らっています。
また、4項目全てが「緑色」或いは「赤色」で表示されることもあれば、項目ごとの場合もあります。一項目でも「赤色」が表示されればそれはその項目が制限されているシャドウバンです。尚、目的はあくまで判定のみとなります。各バン項目の説明は、前項の「4つの制限について」をご参照下さい。
ちなみに・・・Reply Deboosting – リプライ デブースティングの診断結果を見ると、「ゴーストバンで規制しているからリプライ デブースティングは適用されない」という説明がなされています。この説明からも、ゴーストバンされるとリプ相手・第三者に関わらず表示されなくなることが伺えます。
シャドウバン解除に向けた対処内容
以下のような対応をしました。
- Twitterの設定変更 ~ 「興味関心」のチェック外し
- ヘルプセンターへの問い合わせ
- Twitter Support のフォロー
・・・詳しく見て行きます。
Twitterの設定変更 ~ 「興味関心」のチェック外し
ツイッターアカウントの「設定」内に「興味関心」という項目があります。これらは、「プロフィール、アクティビティ、フォローしているトピックに基づく」とされ、いいねなどの行為によってもデータが蓄積されます。この項目が多くなりすぎると、不特定多数に向けて活動するスパムと認識されてしまう、という報告もあります。その為、ひとまずはすべての興味関心を「無」にしました。尚この設定は、シャドウバンされたアカウントでログインして行います。
「興味関心」設定の開き方(Twitter PC版)
リスト化された項目それぞれにチェックが表示された項目が、これまでの活動で蓄積した自身の興味関心事項。興味有無問わず、今はこれらチェックを全て外してしまいましょう。少々時間がかかりますが、めげずにひたすらと。ちなみに知人のアカウントの場合、全部で649もの興味関心項目があったらしいです。
ヘルプセンターへの問い合わせ
今回、パソコンでの場合となりますがご参考下さい。まずログイン状態で、ツイッターヘルプセンターを開きます。
ヘルプセンターTOPから問合せフォームまでの「道のり」をこの上に5枚のスライドにまとめたので、ご確認下さい。 5枚目の「ヘルプをご利用ください」を選択すると、以下「Twitterの機能や設定に関する詳細」画面が表示されます。
お目当ての問合せフォームとは、「Twitterの機能や設定に関する詳細」となります。 赤文字の番号1~6を満たして「送信」で完了です!それぞれの項目について説明します。
1. 「どのような問題でお困りですか?」
プルダウンから「何らかの機能が正しく動作していない」を選択。
2. 「詳しい情報をお知らせください」
同様にプルダウンから「該当する問題が上記にない」を選択。すると以下のメッセージが表示されます。
・・・恐らく該当項目が無いの項目を選んでもアリかもしれませんが、ツイッター側のやる気を(勝手に)くみとりましたので、今回は試していません。
3. 「Twitterユーザー名」
デフォルトでユーザー名が表示されますので確認します。特に直す必要はありません。
4. 「あなたのメールアドレス」
登録済みのメールアドレスがデフォルトで表示されますので確認します。特に直す必要はありません。
5. 「この問題はどこで発生しますか?」
同様にプルダウンからの選択となりますが、どれも当てはまりそうで迷いがちに。普段、ツイッターを使うデバイスで良いのではと思います。私の場合は「パソコンのブラウザ」を選択
6. 「発生している問題に関する説明」
『私のアカウントでツイートが検索結果に表示されないなどの各種制限が行われました。厳粛に受け止めると共に、Twitter利用規約を再度確認、周知徹底し改善致します。制限の解除をお願いできればと思い連絡申し上げました。ご確認いただけましたら幸いです。』
・・・と書きました。「自分は有害アカウントではない」、「問題があれば教えてほしい」等を加えると尚良しかもしれません。まぁここまでバカ丁寧に謙って書く必要はないかもしれませんが。
Twitter Support のフォロー
この行為がバン解除にどれくらい貢献するのかはわかりません。フォローは、 ツイッターヘルプセンター (TOPページのフッター付近)からできます。
また、ツイッター検索で、Twitter Supportのアカウントを見つけてフォローするでもOK。ただ、検索する場合は「ツイッター サポート」と、日本語ではなく「Twitter Support」と英語表記で入力&検索。
おわりに・・・シャドウバン解除は問合せから5日後でした
ツイッターヘルプセンター への問合せをしたのが金曜日夜、その後シャドウバン解除は週明けの水曜の朝でした。他文献でも「早ければ1日で」や「1週間はガマン」など。今回の件では5日目の解除でしたがまあまあ妥当な日数ではないかと思います。問合せを行なった後はツイッター活動はお休みとし、一日に一回は(先程紹介の)診断ツールで状況を確認の日々でした。
ところで、「2日で解除される」という意見が目立ちましたが私の場合は中4日。でも、もし土日を含めなければ中2日。もしや、ヘルプセンターも土日はお休みなのかな。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
コメント
解除されるまで3週間ほどかかりました。
コメントありがとうございます!長かったんですね!でも解除されて良かったです!