全国版図柄入りナンバープレート導入の趣旨を調べた結果・・・

こんにちは。久方ぶりのブログ更新にチョット焦り気味・・・室長のTOSHIです。最近の私の思い出深い活動は「小規模事業者持続化補助金」の申請書類作成。先日、近所の商工会へ提出を済ませましたが、想像以上に文章量が増えてしまい、ボリュームダウンの調整に手こずっていました。それにしても、自社の紹介から経営方針、補助金での事業計画やその効果に至るまでをA4用紙8枚以内に収めなさい・・・なんて少なすぎです(涙)。

今回は、気になるニュースを取り上げてみました。

全国版図柄入りナンバープレート候補5作品の公開

新たな全国版図柄入りナンバープレートデザイン案募集専用サイト(現在は募集締め切り)
募集は締め切りです。

全国版図柄入りナンバープレート」の背景デザインの候補作品が5月28日に公開されましたね。私自身もデザイナーの端くれのひとり。「デザイン」と銘打たれたものには、頭より先に体が動いてしまうクチ。眺めているだけもワクワクします。

このイベントは昨年2020年12月に、2021年2月1日から3月30日正午までの期間「デザインを募集するよっ!」、と国土交通省から発表されていたもので、今回の発表は厳選な審査を勝ち抜いた5作品のお披露目ということになります。のちに少し触れますが、2次審査を勝ち残った5作品、ということになりますね。様々なテーマで彩られた候補の作品を見ていると、どれも惚れ惚れするような素敵なデザイン。ナンバープレートじゃなきゃダメなの?と思えてしまったことは内緒です。

背景・理由 – 「立ち上がれ!美しい日本」

「全国版図柄入りナンバープレート」は、2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートに続いて、2022年4月ごろに導入予定とのこと。そしてそのテーマは「日本を元気に!」・「立ち上がれ!美しい日本」・・・だとか。ちょっと違和感もありますが続けます・・・。

募集対象は、日本在住の個人またはグループ(応募日時点で30歳未満の方)というように、若い年齢層を対象としているようですね。若者といえば、数年前に「若者の車離れ」と言う言葉をよく耳にし、一つの社会問題にまでなっていたよう記憶しています。2021年現在ではどう変化したか、気になる所ですが、これはまた別の機会に記事にしてみたいと思います。そして、応募者の国籍は問わないらしいです。・・・続けます。

審査は、1次審査~最終審査まで。

1次審査自動車技術開デザイン部門委員会によるデザイン・コンセプトを中心とした審査・選考により、10作品程度に絞り込み
2次審査検討会医院による審査・選考により、採用候補デザインを5作品程度に絞り込み
最終審査採用候補デザインについて、国民から意見を募集し、その結果及び検討会委員による最終審査・選考を経て、1作品を採用デザインとして選出

デザイン採用者への賞金等については、(一社)全国自動車標板協議会より賞金を、国土交通省より賞状及び記念品を、とのこと。

採用デザインの応募者賞金100万円、賞状及び記念品
採用候補デザインの応募者賞金10万円

デザインを「はき違えるな」

Webデザイナーの端くれである私が感じたことですが、この「図柄入りナンバープレート」。視認性は大丈夫なのでしょうか?もちろんこれは、主催側でも当然考慮していることらしく、審査の対象に組み込んだり、晴れて選出された作品にも若干手を加えるようなことを言っているようです。

・・・いやいや。そういうことじゃないんじゃないかな。いくら視認性に配慮します!と言っても図柄を載せることは変わりのないこと。そして、ナンバープレートは視認性第一にしなくてならないもの。

そもそもナンバープレートとは、デザインのあれこれを委ねてはいけない領域なのではないだろうか?

これが個人的に一番気になったことです。そしてついでに言うと、デザインを描くべき本当のキャンバスは「車体」なのでは?と感じました。こちらは「揚げ足取り」に近いものがありますが。ただ、デザインというのは、単に柄や形状を作るのではなく、そこにメッセージが込められていなくてはなりません。且つ誰が見てもそれが伝わるようにすること。それがデザインです。

  • 白地等単色のナンバープレートに比べて、明らかにナンバーの読み取りがしにくくなる
  • 「立ち上がれ!美しい日本」というメッセージが本当に伝わるのか疑問

そもそも「立ち上がれ!美しい日本」の意味そのものが不明。ホントそう思うのなら他にやるべきことあんだろっと感じたことはナイショですが、兎に角このイベントの趣旨がわからないのです。

おわりに

伝えたいこと、ここで言う「立ち上がれ!美しい日本」の場合、もし私がデザインをするのなら、そのままの言葉を使いますね。ビックリマーク「!」もついていてストレートでわかりやすくていいじゃないですか!それに、ナンバープレートへのデザインではなく、ステッカーのデザインのほうが、趣旨は伝わりやすいと感じます。今や伝説・不動の人気!「ファンキーフライデーステッカー」を目指してもらいたい・・・なんて。

今回この募集の趣旨は残念ながらリサーチしきれませんでした。すみません。ひょっとしたら趣旨などないのかも、と思いながらも、「2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレートに続いて」や「30歳未満の方・国籍は問わないという募集内容」に、ちょっと引っかかるのは確か。真相を暴くなんて大それた考えはありませんが、合理性に欠けている点は指摘してゆければ、と思います。まぁでも。。コロナ・・コロナで、イベントどころではない中、100万円が手に入るチャンス、自身の実力を試すチャンスがある。この点においては良い印象です。

兎に角、この「図柄入りナンバープレート」が実用化されてから、もしも事故や事件が発生した場合、「図柄のせいでナンバーが確認できませんでした!!」・・・なんてことにはならないこと、切に願います。今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます!

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